中国企業聨合会・中国企業家協会はこのほど、2012年中国企業500社番付リストおよび「2012年中国企業上位500社発展報告」を発表した。今年、中国企業上位500社の入選ラインは昨年よりも23.3%上がった。一方、世界500社番付の入選ラインは12.6%しか上がらなかった。つまり、中国の大企業と世界の大企業の規模格差はより縮小したことになる。しかし、上位500社に入った企業家たちはこれを喜んではいない。
中国企業聯合会、中国企業家協会会長の王忠禹氏は「世界経済の成長率、貿易増加率は鈍化しおり、中国企業が長期的な高度成長を実現する上で必要な基本条件が変化しつつある。多くの企業が経営困難に見舞われている。発展モデルの転換加速、より優秀で強い企業へ向けた発展の加速、持続可能な発展の実現が、中国企業が直面する最重要任務だ」と語る。人民日報が報じた。
▽入選ラインが上がるも、利益増加率は低下
今年、中国の大企業はより大規模化した。 2012年、中国企業上位500社の営業収益総額は前年比23.6%増の44兆9000億元、資産総額は20.40%増の130兆2000億元に達した。うち、年間営業収入が1000億元を超えた企業は昨年比27社増の104社に達した。米誌フォーチュンが発表した2012年版の世界500社番付にランクインした中国企業は70社で、国別のランクイン数で初めて日本を上回り、米国に次ぐ2位となった。
しかし、規模は拡大したものの、利益は増加していない。2012年、中国企業上位500社の売上高利益率は前年比1.07ポイント減の4.7%で、米国企業上位500社を2.3ポイント下回った。純利益を見ると、世界500社番付の純利益増加率も明らかに低下しているが、それでも中国企業上位500社を1.88ポイント上回った。