これは経済の大勢と関係がある。2011年を振り返ると、世界経済は比較的速い成長から大きな減速へと変化した。6-7月に入ると、欧州債務危機が引き続き悪化し、経済成長率が全体的に減速した。
しかしこれと同時に、中国大企業の環境対応力の無さも露呈した。
政府の資源と政策への過度な依存、大規模な固定資産投資への過度な依存、革新能力の不足、粗放的な企業管理----。これらはいずれも中国大企業の環境対応力不足の原因だ。
「2012年中国企業上位500社発展報告」によると、国外の多くの大企業は独自の研究機構を設立し、マクロ経済の情勢、産業発展の法則、ライバル企業の動き、新技術などについて長期的にリサーチを行っているが、中国はいくつかの大企業が実質的な研究機構を持っているのを除き、ほとんどの企業は研究部門にわずか十数人しかおらず、しかも主な仕事は政策決定者の発言原稿準備や内部文書の作成で、真の意味で経済研究をしている所は少ない。
中国第一汽車集団公司の徐建一董事長(取締役会長)は「モデルチェンジにはまず、自主革新能力の強化が必要だ。製品構造の調整と発展モデル転換の加速に向け、自主革新能力の増強を中心にすえなければならない。合資協力パートナーの進んだ技術を十分に学び、参考にし、吸収する一方で、革新能力の増強も堅持する必要がある」と語る。
ハイアール集団の張瑞敏CEOは管理の重要性を強調する。「企業が持続可能な発展を実現する上で、前提条件となるのは意識の革新、必要条件となるのは革新体系、十分条件となるのは制度の革新だ。制度の革新は革新体系をより良くすることができる。企業は今、情報化・ネットワーク化時代の管理モデルを積極的に模索しなければならない」。