中国商務部が10月19日に発表したデータによると、9月の中国への海外直接投資(FDI)は84億3000万米ドルで、前年同期に比べ6.8%減少(銀行・証券・保険分野のデータ除く)した。中国のFDIの6カ月連続のマイナス成長は2012年5月にストップし、やや上昇したあと、再び4カ月連続のマイナス成長となった。商務部の沈丹陽報道官は定例記者会見で「中国の外資導入は調整期にある。対中直接投資額はややマイナス成長しているものの、顕著な減少は見られない」と説明した。22日付中国証券報が伝えた。
また、貿易の状況について沈報道官は「現在、対外貿易の環境は依然厳しく、複雑な状況にあり、外需の拡大は多大な困難に直面している。そのため、9月のデータだけでは中国の対外貿易が既に安定した回復傾向にあると結論付けることはできない。しかし、中国の対外貿易が緩やかに安定しつつあり、安定の中に増加傾向が表れていることがわかる」との見方を示した。