国務院常務会議はまた、土壌保護と汚染処理・管理の重要課題を明確にし、農業用耕作地と飲用水水源地の土壌環境の保護を徹底し、保護活動を促進するために奨励制度を取り入れ、鉱工業による汚染の処理・浄化、農業がもたらす環境汚染への対策を支援することを提言した。また、土壌汚染の原因となる物質の規制を強化、農業生産プロセスに対する監督・管理を強化し、鉱工業企業の汚染を規制し、都市・町の集中的な汚染処理施設及び周辺の土壌環境に対する管理を強化する。
中国農業科学院の曽希柏研究員は『毎日経済新聞』の取材に対し、「この度の国務院常務会議で提起された鉱工業と農業による土壌汚染は、重金属類汚染に対する指摘に止まらず、農業分野での農薬汚染や、自然に分解されにくく、人体や生態系に害をおよぼす残留性有機汚染物質による汚染も含まれている。近年、中国も汚染土壌の浄化や回復のための科学技術の難問解決に努めており、成果が現れつつある」と述べた。また、曽研究員は「現在、微生物の化学物質分解能力を活用した汚染浄化などの先進的な方法を採用しているものの、コストが高いため、土壌汚染浄化のための資金が大きなネックとなっている」と話す。
国务院常务会议同时确立了土壤保护和治理的主要任务,严格保护耕地和集中式饮用水水源地土壤环境,实行“以奖促保”政策,支持工矿污染整治、农业污染源治理。“加强土壤污染物来源控制。强化农业生产过程环境监管,控制工矿企业污染,加强城镇集中治污设施及周边土壤环境管理。”
中国农业科学院研究员曾希柏在接受《每日经济新闻》记者采访时表示,本次国务院常务会议提到的工矿业和农业造成土壤污染,实际上不是单指重金属污染,还包括农业领域的其他如农药、有机污染等。近年来,中国也在进行污染土壤修复的科技攻关,并初步取得一些进展。据曾希柏透露,目前采用了诸如微生物修复等先进方法,但这类方法成本太高,修复资金也是一大问题。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年11月2日