経済学者の謝国忠氏によると、日本経済は金融危機以降、低迷から抜け出せないでいる。今年も業績は下がり続けており、非常に厳しい状況にあることがわかる。第一に、日本が得意としてきた電子産業やモバイルネットワーク分野の業績や収益が落ち込んでいる。第二に、国際市場をみると、自動車製造業は中国での業績が目立って低下している。韓国や中国に比べ、日本の競争力がこれまでほど強くなくなっていることは明らかだ。得意としてきた分野でのモデル転換に失敗したことも、日本経済の発展にとってはさらなるダメージだといえる。
当然のことだが、日本企業の業績低迷は、これまでずっと依存してきた国際市場での投資の縮小と深い関係がある。海外投資の減少、製品輸出の低迷が、日本経済を冷え込ませてきた重要な要因だ。日本自身の総合的な国力が国際市場に与える影響力は経済力と釣り合っておらず、海外で拡張をはかる時代は過ぎ去ったといえる。
南京大学商学院の宋頌興教授によると、日本企業の業績低下は主に、従来より行われている経済調整がまだ終わっていないことが原因だという。