これらの数字をまとめて、同行は中国のシャドーバンキングの規模を15兆-17兆元とし、通常の銀行システムの資産総額の12-13%、GDPの3分の1に相当するとの結論を出した。
同報告によると、中国政府はシャドーバンキングシステムのリスクや問題点を非常に重視しており、浙江省温州市で始まった金融改革は好調なスタートを切ったとの見方を示す。だが同行大中華エリアの劉利剛チーフエコノミストによると、地方の金融改革のモデル事業は奨励するに値するものだが、金融改革全体としては地方のモデル事業にばかり頼ってはいられない。すでに行われている地方でのモデル事業が資金を収益率の高い地方へ流動させ、かえって金融リスクが高まる可能性もある。このため中国は徹底的で全面的な金融改革に重心を置き、シャドーバンキングシステムがもたらすリスクを根本的に解消しなければならないという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年12月5日