高級設備製造、航空武器システム、動力システム、高級材料、情報システムなど空母産業チェーンによる国民経済への恩恵は明らかだ。
「今後5年で空母産業チェーンの市場は年平均300億元に達する」――。方正証券の機械業界に詳しい李倹倹研究員によれば、空母「ワリヤーグ」の戦闘群形成にかかる費用は60億ドル、中国が初の空母戦闘群を独自に建造するには120億ドルかかる。2016年までに中国は少なくとも2つの空母戦闘群を形成し、市場は年平均300億元に達するという。
世界的な空母建造費から推算すると、空母の独自建造とワリャーグ改造にかかる費用は計180億ドル、さらに人材育成、燃油、空母の維持費などに1500億元かかる。
「最先端技術の成果は往々にして最初は軍事分野で生まれ、後に民間に移転され、民間産業のグレードアップを推進する。空母の改装と開発は特にそうだ」――。国防大学経済研究センターの姜鲁鳴教授はこの1500億元を飲み込むには、極めて高いレベルの船舶工業能力と設備技術が求められ、航空、動力、機械、電子、材料などに対しても尋常を超える要求が課される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月13日