中国国家ハイテク研究発展計画・通信ハイテクノロジー研究20周年ハイレベルシンポジウムが13日、北京市香山で開幕し、政府関係者、通信技術の専門家・学者および主な通信キャリア、製造メーカーの代表が一堂に会した。出席者らは「過去20年間の輝かしい歴史を振り返り、未来の通信技術の発展方向をつかむ」をテーマに討論を行った。シンポジウムでは、中国の通信ハイテクノロジーの開発成果が次のように総括された。
中国は20年間にわたる通信技術の研究開発を通じ、高速ブロードバンドネットワーク、光通信、モバイル通信などの分野で世界的に注目を集める一連の成果を獲得した。3G規格のTD-SCDMAは商業化を果たし、TD-LTE-Advanceは4Gの世界標準規格に選ばれた。また、中国は全国をカバーする世界最大のIPv6ネットワークを構築し、コアルータ、光伝送・スイッチング機器のキーテクノロジーでも飛躍を遂げた。
IPv6とは、インターネットプロトコルVersion6の略であり、IPv4に次ぐ次世代のインターネットプロトコルとなる。現在IPv4が幅広く使用されているが、IPv4に基づくアドレス資源は枯渇しつつあり、インターネットのさらなる応用と発展を制約している。一方、IPv6のアドレス数は2の128乗個の組み合わせが可能となる。あまりにも膨大な数のIPアドレスを提供できるため、「地球上の砂の1粒1粒にまでIPアドレスをつけることができる」とまで言われている。このほか、IPv6はよりスピーディかつ安全、便利などの特徴を持つ。
「第11次五カ年計画(2006-2010年)」期国家科学技術サポート計画の1つ、「信頼できるインターネット」において、「IPv4からIPv6への移行」に関するソリューションなどのキーテクノロジーが提起された。「第12次五カ年計画(2011-2015年)」初期に入った今、すでに全国をカバーする世界最大のIPv6ネットワークが構築され、次世代インターネットに適したネットワーク設備やアプリケーションシステムが開発されている。中国新聞網が伝えた。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年12月15日