四、東部地区の工業生産が減速し、中・西部地区の工業が急速に成長する傾向が続くと見られる。地域の面から見ると、各地区の工業化は異なった発展レベルにあり、成長率が分極化する傾向が目立つ。つまり、2013年は東部地区の工業付加価値が中・低レベルの速さで成長する一方で、中・西部地区は急速な成長を保つ見込みだ。
東部地区は市場化が進んでおり、対外依存度が高いため、輸出と消費の変化の影響を受けやすい。また、東部地区の基幹産業は実力は強く、関連設備も整っており、既に工業化プロセスの後期にあるため、インフラ施設への投資は下火になっている。国内外の様々な要因を総合的に考えると、2013年、東部地区の工業生産の成長は引き続き鈍化し、一定規模以上工業企業の付加価値の通年の前年同期比成長率は8%前後になると見られる。
産業拠点の移転、インフラ施設建設の活発化を受け、中部地区と西部地区の固定資産投資のけん引力が強くなっており、2012年第1―3四半期、中部地区6省の投資伸び率はいずれも全国平均を上回った。うち投資規模が1兆元を超えた省は半数以上に上る。中部・西部地区は工業化プロセスの中期段階にあり、投資が成長をけん引するという特徴は極めてはっきりしており、経済成長の潜在力は大きく、大幅な伸びが期待できる。2013年、中部・西部地区の一定規模以上の工業付加価値はそれぞれ11.5%、13%前後になる見通しだ。
(新華網日本語)2012年12月16日