2013年は中国共産党第18回全国代表大会(十八大)精神を全面的かつ徹底的に実行する開局の年にあたる。開局の年はどんな経済政策が実施されるのか?16日閉幕した中央経済工作会議が数々の重要な新情報を発信した。
◇「穏中求進(安定の中で進める)」をうまく把握の全体的基調を継続
来年の経済をうまく運営するため、「穏中求進」をうまく把握する全体的基調を継続し、全局に立脚し、重点を突出させ、しっかりといいスタートを切る。
国務院発展研究センターマクロ経済部の張立群研究員は「中国経済は今、高成長から安定成長へ、規模拡張型の発展から質・効果型の発展へと2つの変化の最中にある。『穏中求進』の全体的基調はまさにこの2つの変化に焦点をあてている」と分析。さらに、「穏」は経済成長と物価の全体的な水準を安定させること、「進」は構造調整と発展方式転換を推進することだと解説する。
今年9月に入り、中国経済は安定回復の兆しがみえ、通年の経済目標を達成する見通しだが、回復の基礎はまだ固まっていないため、来年のマクロ政策の連続性と安定性の保持が非常に欠かせない。
「中国経済の深い問題はまだ根本から解決されていない。内外環境の変化が中国経済に対して新たな要求を提示している」と国務院参事室特約研究員の姚景源氏は指摘。十八大精神を徹底的に実行するには、経済の安定成長維持だけでなく、構造調整、発展方式の転換、改革における新たな突破口が必要となるという。