2012年も残りわずかとなり、「人類滅亡説」が世間を騒がせている中、中国自動車市場の好調ぶりはまだまだ衰えるところを知らない。いよいよ自動車大国としての実力を発揮し、2013年の販売台数は2000万台を突破すると見られており、年間の売上台数でアメリカに引き続き、世界新記録をたたき出そうとしている。今後5-10年、中国自動車市場の販売台数の年平均成長率は8-10%を維持し、世界の他の市場を上回る成長を遂げる見通しだ。この予想を受け、中国は今後、世界自動車勢力図を決定する重要な戦場となり、独フォルクス・ワーゲン、日本トヨタ、米ゼネラルモーターズの三大海外自動車メーカーにとっては、誰が次の「覇者」となるかの勝負であり、韓国ヒュンダイにしてみれば、トップ3に仲間入りする正念場を迎える。一方、中国自主ブランドの自動車メーカーにとっては生死を分ける戦いとなりそうだ。中国政府の関連政策によって、自主ブランドの自動車メーカーが死に追いやられる可能性が極めて高い。
まずはエネルギーの関連政策だ。中国政府は『省エネ・新エネルギー自動車産業発展計画(2012-2020年)』で、2015年を目途に、年間で生産する乗用車の平均燃料消費量を100キロ当たり6.9リットルに引き下げることを強調している。この目標は、現在の燃料消費量基準よりも20%引き上げられている。ここまで厳しい目標に対し、日系自動車メーカーは揃って、「我々にはハイブリッドシステムの技術があるが、中国国内の自主ブランド自動車メーカーで、この目標を達成できると断言できる人は誰一人いない」と指摘する。