そして、交通関連政策の影響も大きい。北京市、上海市で自動車の購入規制が実施されている主な要因は、交通渋滞であり、購入を制限することで自動車の増加を食い止める目的がある。市交通委員会は「自動車購入制限策を実施した2011年通年で増加した自動車は17万3000台で、2010年に比べ61万7000台少ない増加となり、自動車の急速な増加傾向を規制する効果が得られた」と述べている。一方、広東省もまた環境保護を理由に自動車の購入制限を実施している。環境保護部の『計画』は、「都市の自動車保有台数(走行量が重点)調整政策の研究を展開する」ことを明確に示しており、大都市の自動車保有台数の調整に取り組んでいる。
購入制限と排出基準の引き上げという両政策は、中古自動車市場の活発化を促し、自主ブランドの自動車は中外合弁企業の海外ブランドの自動車に買い替えられ、市場でのシェアを広げている。第一線都市から退いた自主ブランド自動車が、ミドル・ハイエンドクラスの自動車市場に参入することもまた難しく、ブランド力と利益の向上をどのように推進するかが課題となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月19日