◆養殖方式にリスク存在
南京大学商学院の宋頌興教授は、「ケンタッキーは抗生物質の残留量超過を知りながら、法に基づき公表しなかった。これらの鶏が最終的にどこに行ったか、消費者の食用に回されたのかについて、ケンタッキーは説明する義務がある」と指摘した。
ケンタッキーやマクドナルドの食品安全問題が中国で報じられるのは、これが初めてではない。業界関係者は、「食品安全問題に対する処罰が軽すぎ、企業は痛みを感じない」と述べた。
しかし農業コンサルティング会社の艾格農業の馬文峰アナリストは、「中国の養殖生産チェーンは見直しが必要だ。市場で販売されているブロイラーの多くは即席鶏である。これは海外でも一般的であり、安全性が証明されていれば問題はない。中国国内の養鶏の多くは企業+農家の方式をとっている。つまり企業がひよこ、飼料、薬物、技術などを農家に対して統一的に提供し、固定的な調達価格により農家から成長した鶏を買い戻している。しかし仮に契約農家が企業の規定以外の飼料や薬物を使用した場合、企業の商品および商品の品質に影響が生じる。ケンタッキーやマクドナルドのサプライヤーである六和公司も、会社+農家の方式をとっていた」と指摘した。