▽中国人はなぜクリスマスが好き?
山西省社会科学院山西人文資源開発研究センターの馬志超主任は、「1980年代初期、中国ではまだクリスマスが一般市民に普及していなかった。徐々に受け入れられ始めたのは90年代以降で、人々は互いにクリスマスカードを送りあうようになった。その後、経済発展と消費文化の台頭に伴い、企業の大々的な宣伝効果もあって、クリスマスは徐々にある種の商業活動となった」と語る。
馬氏は「中国人、特に若者の多くはクリスマスを祝うが、これは中国と世界の結びつきの表れだ。また、現代人は生活リズムが速く、プレッシャーも大きいため、ますます強烈にレジャー・娯楽を追求するようになった。ゆえに、『西洋の祝日』や『近年人工的に作られた祝日』が、ショッピングの日、我を忘れて大いに楽しむ日と化した。もちろん、企業の宣伝効果も大きい」との見方を示す。
北京師範大学人文宗教高等研究院常務副院長の朱小健教授は「今や、クリスマスの持つ宗教的な意味合いは失われた、又は希薄化されてしまった。西洋でも同じような変化を遂げている」と語る。