▽猛スピードの通貨発行で経済救済をはかる米日
米日はいずれも猛スピードで通貨を大量発行しようとしている。FRBは今月、新たな債券購入計画をうち出して経済活性化をはかり、2012年には1兆200億ドルの長期債券を購入する予定であるとした。ある人はこれほど大量に通貨を発行すれば、世界に「通貨の津波」をもたらすことになると指摘する。
日本についての報道によると、安倍氏は日本銀行(中央銀行)への圧力を強めており、より大規模な緩和政策を実施して日本経済を活性化するよう求めている。日銀は先週、安倍氏の圧力を受けて追加の緩和政策を実施することを決定し、資産買い入れ基金を10兆元増額することを明らかにした。
曁南大学国際商学院の孫華�康教授は、「欧米日ともに経済が不調で、特に欧州と日本は衰退に向かっており、こうした状態では経済活性化策を取って経済振興をはかることが必須の選択になる」と指摘し、さらに次のように述べた。経済活性化策には2つの手がある、財政政策と通貨政策だ。これらの国はみな財政赤字に陥り、巨額の債務を抱えており、財政政策という手を使うには限界がある。そこで通貨政策というもう一つの手を使うしかない。通貨政策は伝統的に金利の調整を土台とするものだが、現在はゼロ金利が続いており、これ以上の引き下げの余地はなく、通貨の量を増やすという手段を取ることしかできない。