経済成長の圧力が大きくないことを受け、2013年のマクロ経済目標は見直され、安定的成長、構造調整、モデルチェンジ、物価の調整、リスクの回避・予防の5つが重点として掲げられた。中国社会科学院財経戦略研究院の高培勇院長は「経済成長という単一的な目標だけに重点を置いてきたかつての方針から、目標が多元化されたのは、経済成長だけを全力で追い求めるのは困難であることを意味する。これはまた、経済危機が深刻な状況下で中国が選んだ道であり、マクロ経済政策には、逆サイクルの調節という役割だけでなく、構造調整、リスク回避という重要な課題が課せられた。社会もまた、既に中国の経済成長が『高速』から『中速』へと転換し、長期的で持続的な経済危機が存在することに対し、共通の認識を持ち始めており、より健全な、持続可能な経済成長を求める意識が高まっている」との見方を示した。
世界経済は既に、経済危機が発生する前の急速な発展段階から、大幅なモデルチェンジと調整期に突入しており、長期的に「低速」な成長が続くと見られる。この周期的な要因と構造的な要因が混在するリスクに対し、専門家は「2013年のマクロ政策は、再び力を入れる必要がある」と指摘している。