ドイツの財務相と中央銀行総裁に続き、メルケル首相も論戦に参加し、日本の円安による輸出促進という手段に対して、「現在の日本に対して、少しも不安ではないとは言えない。欧州中央銀行は類似する金融政策・操作を実施しない。これを実施した場合、世界の多くの国家がこぞって真似をするだろう」と懸念を表明した。
有名な投資家のジョージ・ソロス氏はダボス会議に出席した際に、「今後数ヶ月の市場における最大のリスクは金融戦争だ。日本はさらなる量的緩和に移行したが、欧州はこれを実施しなかった。そのためユーロ高が生じ、ドイツ経済が衰退に陥る可能性がある。最終的に、ドイツと日本、欧州と日本の間で対立が生じるだろう」と予想した。