米ブルームバーグ(電子版)は24日、「北京の濃霧、GM、VWの販売台数後押し」との見出しで文章を掲載した。先週、北京の大気汚染は深刻だった。あるタクシー運転手は、「前の車が見えなかった」と語り、1日に2回も前の車にぶつかりそうになったという。12年タクシーを運転している焦さんは、「損しても、あの日は4時間前に切り上げた」と振り返る。
今回の前代未聞の深刻な汚染で、中国市場で海外自動車メーカーの販売台数が伸びると予想されている。有害物質を含んだ霧が北京および全国各地に広がる中、より厳しい車両制限や、欧州と同じ排出ガス基準の採用が検討されており、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独フォルクスワーゲン(VW)、韓国ヒュンダイなどの自動車メーカーがその恩恵に授かるという見方が強い。調査会社Intelligence Automotive Asiaの予測では、中国市場の自動車の販売台数は今年2000万台を突破するという。新たな基準が制定されれば、新車購入を検討するドライバーが増える。海外の自動車メーカーは大多数の国内メーカーと違い、より厳しい排出ガス基準に対応できる車を生産する能力がある。
前述の調者会社社長は「海外の自動車・トラックメーカーは非常に高い排出ガス基準でも対応でき、何の問題もないが、中国メーカーは不利な立場に立たされる」と指摘する。VWのスポークスマンは「VWはすでに(高い排出ガス基準に対応する)準備ができている。05年以降、VW車は燃費を向上し、排出ガス量を20%削減した」と強気だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月25日