実際、香港市場では、このような上場企業は単独ではなく、組織化して一連となって資金を搾取する。中でも「威利グループ」が有名で、威利国際、合一、馬斯葛などが中心メンバーで、メンバーは直接或いは間接的に関連会社を通じて、互いに株式の持ち合いや持株関係を結んでいる。
これらの株式の基本的な特徴は、頻繁に関連当事者間で取引が行われ、基本的には利益の配当を行わず、通年を通して頻繁に融資を行い、或いは株主割当による資金調達や転換社債による融資を行っていることである。「搾汁機株」が凄いのは、意図的に株価が下げられても儲けられることである。度重なる株主割当によって、株価が大幅に下がると、中小規模の投資家は誰も株式の割当に参加しなくなる。そうなると、これらの企業は更に割安な価格で関連会社に割当を行い、持株比率を上げ、弱くなった経営支配権を再び取り戻し、或いは上場企業による大規模な関連会社への第三者割当増資によって資本の充実を図る。
このように、「搾汁機株」が株式併合や株主割当増資を繰り返すことで、一般の投資家が投じた資金はほとんどなくなってしまう。