1.2万キロの新線路に2400億ドル以上を費やした。この分野において中国が世界のトップランナーになったことを内外問わず信じさせるには十分な成果だ。
昨年後半に数多くの新線路を開通させたが、今年も高速鉄道建設に3600億元が投入される。計画では4本の南北線路と4本の東西線路が作られることになっている。
高速鉄道網の拡大には思わぬメリットもあった。旧線路の貨物運送が増加したのだ。ヒューレット・パッカードやBMW、フォルクス・ワーゲンなどの外資系企業が鉄道を利用し、陸路で欧州に製品を運んでいる。
従来は、シベリヤ鉄道を使って貨物を運んだものである。しかし最近では、重慶から新疆の阿拉山口を通り、カザフスタンを経由して、ロシヤやベラルーシ、ポーランドに達し、最後にドイツに到達する。