記者がパルモア氏に、沈没した船を複製することは冒険であるとは思わないか、とただすと、パルモア氏は「自分はあまりそういう迷信にこだわらない」、と答えた。そして、すでに十分な資金が用意されていることも明らかにした。また、2号は中国の造船会社と建造について交渉中であり、来週あたりに契約に調印することになるのではないか、とも語った。
パルモア氏は記者会見の席で「自分は『不沈』という言葉は使いたくない。大きな穴があけば、たいていのものは沈んでしまうのではないか」。「2号はすべての乗客に救命ボートを用意し、避難設備も十分と言える。また、氷山などに衝突することを防ぐ装置も据え付けることにしている、とも語った。2号の設計に当たるフィンランドのデータマリン船舶設計会社の営業責任者マルク・カネルバ氏は、2号は世界で最も安全な客船といえよう、と語った。