国家質量監督検験検疫総局(質検総局)はこのほど行った入境検査で、安全性に問題があるとして食品240ロットと化粧品7ロットを不合格とし、輸入を差し止めた。このうち日本の化粧品大手・資生堂の「アネッサ」ブランドの日焼け止め(UV)製品からは、有害で中毒を起こしやすいカドミウムが検出されたという。「第一財経日報」が伝えた。
資生堂(中国)投資有限公司の関係者は、「現在、中国法人はこの件に注目しており、日本の本社と連携して問題とされた製品のロット番号、製品番号など具体的な点を調査している」と話す。
アネッサは資生堂高級事業部が取り扱うUV製品の中のスター商品で、60ミリリットル入り製品の価格は280元。前出の関係者によると、現在、同公司のルートを通じて輸入され、販売されている製品は、中国から正式な認可を受けており、中国の関連規定に合致する製品だ。今回カドミウムが含まれているとされた件の具体的な調査結果は11日に公表する予定だという。