中国太陽光発電関連情報サイトの光伏太陽能網(Solarzoom)のチーフアナリストのJasonTsai氏は20日、上海で、「欧洲連合(EU)太陽光発電市場の需要が大幅に萎縮する一方、新興国市場は大きく上向いている。中国が多結晶シリコン関連の反ダンピング・反補助金調査を行っており、EUはまた、中国の太陽光発電製品について反ダンピング・反補助金調査を実施していることに加え、中国政府が太陽光発電による電力価格への補助金を引き下げており、この3つの要因により、2013年の中国太陽光発電市場は非常に不透明なものとなっている」との考えを示した。21日付中国証券報が伝えた。
安信証券の新エネルギー業界アナリストの蘇旺興氏はまた、「現在中国における生産能力の調整が順調に進んでいる。2013年の年末から2014年の年初にかけて、有効供給と需要がおおむね均衡に近づく。これに伴い、中国太陽光発電業界の景況状況も比較的良いものとなるが、利益の大きな伸びがないだろう」と指摘している。
「中国証券報」より 2013年3月21日