安倍晋三首相は就任後、大幅な円安により日本製品の輸出を促そうとしたが、これは長期的な策ではない。
米カリフォルニア大学サンディエゴ校のUlrike Schaede教授は、「伝統的な業界を見る限り、日本の多くの企業に海外移転の傾向が見られるが、これが産業の空洞化を意味するとは限らない。比較優位を持たない産業の移転は決して悪いことではなく。多くの分野のコア技術は、依然として日本国内にとどまっている」と指摘した。
日本車、国内減産を海外で補う
日本8大自動車メーカーはこのほど、2013年1月の業績報告を発表した。8社の国内自動車生産台数は前年同月比10.6%減の71万5000台となり、5ヶ月連続でマイナスとなった。これとは対照的に、8社の海外生産台数は15.6%増の136万8000台に達した。
豊田章男社長は以前、日本国内の生産ラインは「300万台」の生産を維持するとしていた。しかしトヨタは今年3月、日本国内の生産台数を2015年までに270万台に減少させるとした。