寧杭・杭甬旅客専用線は将来的に、中国国内で最も先進的なCRH380D型列車を使用する可能性がある。初めて製造された20本のCRH380Dは上海鉄路局に交付され、両旅客専用線で運行する予定だ。
記者は5日夕方に杭州動車運用所で、CRH380Dを目にした。杭州の2本のCRH380Dはホワイトを基調とし、流線型のデザインを採用しており、平らで細長く見える。車体には380キロの最高時速が記されている。杭州のCRH380Dは8量編制で、特等車・一等車・二等車などに分かれる。同2本のナンバーは、「CRH380D-6601」、「CRH380D-6602」。
同2本は中国鉄道科学研究院が所有する試験用の列車で、車内に数多くの検査機器を取り付けている。将来的に乗客をのせて運行するのはその他のナンバーとなるが、外観はほぼ一致している。同列車は改良型ボギー転向台車を採用し、不安定要素のモニタリングシステムを搭載しており、安全性・信頼性が高まった。同列車の出力は1万800kWで、中国国内の列車の中では最大で、加速性能が秀でている。同列車は今後一定期間に渡り、寧杭・杭甬旅客専用線で加速テスト、他の列車とのすれ違いテスト、トンネル通過テストなどの一連の検査を実施する。
CRH380Dは青島四方ボンバルディア鉄路運輸設備有限公司(BST)によって生産された。運行時速は350キロ、最高運行時速は380キロ、最高試験時速は420キロに達する。同列車は中国国内で最も先進的な列車で、世界的にもトップクラスの列車だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月7日