米シティバンクのアジア・太平洋エリアのチーフエコノミスト沈明高氏は、今後は元の対ドルレートの柔軟性を徐々に拡大し、米ドル以外の通貨もバスケット通貨としての重み付けを拡大し、先進国の通貨も主要新興市場の通貨も対象とし、市場に主導的な役割を発揮させることが可能だと提起する。
▽影響:観光市場に円安の恩恵まだなし
円の対元レートが大幅に低下したため、昨年10月と比較すると、日本への旅行にしろ留学にしろ、費用が2割ほど安くなっている。これは観光産業にとって朗報のはずだが、現在の状況を見る限りでは、日本観光はまだ円安の恩恵を受けておらず、日本への留学生にもそれほど多くの積極的な反応はみられない。