▽自動車:部品輸入コストの低下
上海の証券会社の自動車産業アナリストによると、日系メーカーと協力関係を持ち、日本から完成車両や部品を調達している上場企業は、円安か ら直接的利益を受けることになる。
乗用車メーカーの「一汽轎車」が4月11日に発表した2012年業績速報によると、昨年の営業収入は前年比28.38%減の233.85億 元だった。営業損益は7.56億元の赤字で、前年比448.87%減だった。だが同時に発表された2013年第1四半期の収支見通しではこの 流れは逆転し、製品売り上げは昨年同期比7%増、営業収入は同2.4%増、利潤は3億元から4億元に達したという。昨年同期の同社の営業損益 は1086万元の赤字で、新たなデータは市場の予想を大きく反するものとなった。これについて同社は、2012年10月以来、日本円が低下を 続け、部品輸入コストが下がったことを原因として挙げている。