円安が誘発する金融戦争 中国もリスクに備えよ

円安が誘発する金融戦争 中国もリスクに備えよ。 日銀の円安誘導は、世界の金融市場に新たな動揺をもたらすだけではなく、全面的な金融戦争のきっかけともなり得る危険な動きである。量的緩和政策の推進役として、日銀は、世界の新たな金融戦争を生み出そうとしている…

タグ: 円安 金融戦争 日銀 量的緩和政策

発信時間: 2013-04-16 16:16:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

さらに注意すべきなのは、円安が為替裁定取引、つまり異なる市場の間でのレートの差異を利用して利益を得る動きを誘発する可能性があること である。この状況を生み出す要素としては、第一に日本円の通貨流通量規模の増加、第二に日本円資産の収益率の状況、第三に日本円の動きと日本 の貨幣政策、為替干渉政策である。現在、こうした状況はすでに整っている。日本の国債と日銀の負債が不断に拡大する中、日本円の大規模な緩和 政策は外国為替の購入の動きに拍車をかけ、日本円の外への流出は世界の流動性を大きく高めることとなる。

日本円による為替裁定取引の状況はす でに10年余りにわたって続いており、金融危機前の日本円の金融性為替裁定取引の規模は1千億ドルから1兆ドルに達していたと言われる。最近 の調査によると、日本の人々のリスクテークの意欲は高まっており、「現金を持っているよりも証券資産を保有していた方がいい」と考える人が増 えているという。日本円の値下がり傾向は続いており、日本円を売って外貨資産を購入しようとする流れはますます強まっている。“主婦投資家” を含むトレーダーらは円安継続を見越して新興市場の通貨を買う動きに出ており、新興市場の金融通貨体系に影響を与え始めており、中国もこのリ スクを細心の注意をもって見守る必要がある。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月16日

     1   2   3  


iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。