ニューヨーク・タイムズは開催期間が近いジュネーブモーターショー、ニューヨークモーターショー、上海モーターショーを詳細に比較し、「上海の勝利」という結論を下した。同誌は、「アウディは米国法人の役員をニューヨークモーターショーに派遣したが、同社のグローバル事業役員は上海モーターショーに向かった。BMWもアウディと同じような措置を講じた」と報じた。
ジュネーブ、デトロイト、東京、フランクフルト、パリのモーターショーはかつて、世界が認める「世界5大モーターショー」だった。しかしロイター通信は数年前の記事の中で、上海モーターショーこそが「世界クラスのモーターショー」だとし、「世界自動車メーカーはすべての費用を削減しているが、中国の上海は例外で、顧客を獲得するため元手を惜しまず巨額の資金を投じている」と伝えた。
その通りであれば、世界自動車メーカーの出展目的が、過度に功利的になったことになる。確かに中国のモーターショーには、俗っぽい一面がある。例えばその他の5大国際モーターショーと比べ、中国のモーターショーは名車とコンパニオンをセットにし、スターによる効果を重視している。しかし上海モーターショー・北京モーターショーの近年の展示内容を見ると、「低俗化」した中国のモーターショーは、ソフトの面でもハードの面でもその他の5大モーターショーにまったく劣らず、さらにこれを追い抜く可能性さえあるほどだ。