中国の自動車業界で増えつつある合弁自動車メーカーの自主ブランドは、かつては議論の的であったが、市場での検証を経た今、飛躍的な発展期を迎えつつある。今回の上海モーターショーでも、合弁自主ブランド車が高い注目を集めている。高級車である華晨宝馬(BMW)もこのほど、自主ブランドの「之諾」を打ち出し、ローエンドのイメージが強かった従来の合弁自主ブランド車の観念を覆した。各国の自動車メーカーはなぜこれほどまでに合弁自主ブランド車に情熱を注ぐのだろう?中国の政策に対応するためだろうか、それとも自社の発展のためだろうか?合弁企業双方はどのような共通認識に達しているのだろうか?多くの合弁メーカーを見ていくとその共通点と特徴を見て取ることができる。「中国青年報」は、日系合弁メーカーの最新の動向に注目し、次のような文章を掲載した。
日系自動車メーカーの合弁自主ブランド車のスタートは、他国に比べれば遅いほうだ。しかし、ブランドの確立と技術の開放という面では他社よりも優位にある。一汽トヨタの自主ブランド「朗世(RANZ)」および、広汽トヨタがまもなく打ち出すブランド(名称未定)はいずれもトヨタ系で、今回のモーターショーでも最も注目を集めた自主ブランドとなった。