トヨタの関係者は、自主ブランド車の初代車種にEVを選んだことについて、「中国市場は多元的なニーズを持つため」としたほか、「トヨタは、合弁自主ブランド車に立ち遅れた技術を決して使わない。合弁自主ブランドとして高い目標を掲げ、全く新しい技術を導入する」と強調した。
合弁自主ブランドで議論の的となっているのは、中国側の研究開発能力の向上につながるかどうかという点だ。合弁自主ブランド車の多くは古い車種を改造しただけであったり、海外ではとっくに市場から撤退した車種のロゴを取り替えて、廉価で引き続き売っているだけ、という場合が多い。このため、業界内からは批判や反対の声が上がっていた。
市場競争の新たな焦点となった合弁自主ブランド車だが、独自の優位を持つことができれば、合弁企業に大きな利益をもたらすだろう。「本物」の技術を投入すれば、市場を占有できる可能性は高い。つまり、合弁自主ブランド車のために多くの資源を提供し、中国のパートナー企業に多くの技術を提供した企業が、他社に先駆けて市場シェアを獲得できるということになる。
高品質な自主ブランドを目指し、ますます多くの合弁企業が自主ブランド車を打ち出している。受動的な迎合から自主的な開発へ。観念の転換は企業の発展に向けたはっきりした認識から来るものだ。将来、合弁自主ブランド車からますます多くの革新的理念や構想を見ることができるようになるかもしれない。
「人民網日本語版」2013年4月28日