注目すべきは、一部の国際的な投資銀行が予想を調整し、中国経済の新しいペースに合わせようとしていることである。
第1四半期のデータが発表されると、米金融大手JPモルガン・チェース、シティバンク、仏銀行大手BNPパリバ、日本証券最大手の野村證券、米金融機関バンクオブアメリカ(BOA)・メリルリンチはいずれも、2013年の中国経済成長率予想を下方修正しており、中国の公式な経済データ発表と連動する動きが目立つようになった。市場関係者は「この動きは、『中国の速度』に対する国際社会の『過敏な』反応を抑えることに有利である」との見方を示している。
JPモルガン・チェース中国投資銀行CEOは新華社記者に対し、「世界の経済アナリストは経済成長率、消費者物価指数、購買担当者指数などの主要指標に目を光らせると同時に、中国の都市部と農村部の住民の所得水準、社会保険のカバー率、第三次産業の比重、中小企業の税負担などの中長期的な指標にも注目する必要がある」と話した。