中国の第1四半期の経済成長率がやや減速し、7.7%となったことが世界の大きな注目を集めている。英格付け会社のフィッチ・レーティングスが人民元建て長期国債格付けを1段階引き下げると、海外の資本市場では再び、「中国売り」が起きるとの噂が広まった。中国経済の成長率は速いのか遅いのか。一体どのように判断するべきなのだろうか。5月1日付で新華網(北京)が伝えた。
速いか遅いかについて、先ずは世界から見てみる。国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通しで、2013年の世界経済の成長率予想を3.3%に下方修正し、中国の経済成長率予想を8.0%とした。IMFは新興国と発展途上国全体の成長率予想を5.3%とした一方、欧米諸国や日本などの先進国の中で最も高い成長率予想は2%にも満たない。
速いか遅いかは相対的な概念であり、世界経済全体の成長率予想が減速していることと、中国が世界2位の経済大国であることを考えれば、第1四半期の7.7%の成長率は遅いとは言えないはずだ。