元高の進行により、海外資金が中国に流入する原動力が強まっている。中央銀行がこのほど発表したデータによると、3月の金融機関の外貨買取専用資金は2363億元増となった。前2カ月より増加幅は縮小したが、依然として高い水準を維持しており、4カ月連続で増加を維持した。第1四半期全体では外貨買取専用資金が1兆2000億元増加しており、前年同期比で約318ポイント増となった。中国国家外為管理局がこのほど発表した、中国の第1四半期の国際収支バランス表の速報もまた、中国の2013年第1四半期の国際収支資本と金融項目の黒字が1018億ドルに達したとした(誤差と統計ミスを含む)。
さらに重要なことに、海外市場における金融緩和の持続が、投機的な資金の温床を形成しており、これらの資金が中国などの新興国に流入し続ける可能性を高めている。米連邦準備制度理事会は1日、賛成11票・反対1票の投票結果により、850億ドルの債券購入継続を決定し、失業率が6.5%を下回るまで超低金利を維持するとした。