仏政府報道官によると、オランド大統領はEU臨時首脳会議を開催して、加盟27カ国が中・欧貿易紛争に対する立場で足並みをそろえることを願っている。だが別の海外メディアによると、オランド大統領の提案は欧州委員会のバローゾ委員長に拒絶されたという。EUの首脳は今月末に定例サミットを開催する予定で、中・欧貿易紛争が議事日程に入る可能性がある。
さきの中・欧間の太陽光パネルをめぐる反ダンピング案件で、フランス、イタリア、スペインは中国に対する報復関税の課税に賛成票を投じたという。このことを踏まえた分析によると、中国のこのたびのワインに対する反ダンピング・反補助金調査の発動には、反撃の意図が明らかだ。フランス最大のワイン生産地であるボルドー地域では、ワイン業者がこのたびの調査に大きな関心を寄せている。海外メディアが伝えたボルドー酒造業者連合会の代表の話によると、現地の酒造業者はこの案件に非常に注目しているという。