銀行間市場金利が最高で30%まで急上昇した際に、中央銀行(中国人民銀行)は冷静さと毅然とした態度を維持した。銀行が中央銀行を非情だと批判している際に、上海銀行間取引金利(SHIBOR)は6月21日にクールダウンし、オーバーナイトの金利が495.2ベーシスポイント減の8.492%に低下した。市場は中央銀行の干渉による結果だと予想した。
しかし中央銀行は6月23日に金融政策委員会第2四半期例会の内容を公表した際に、「マクロ経済政策の安定性・連続性を維持すると同時に、金融資源の配置を改善し、追加分と残高を活用し、経済構造調整およびモデルチェンジ・アップグレードをより力強く支え、実体経済の発展により良く貢献し、より着実に金融リスクの発生防止に努める」と強調していた。
某証券会社の研究所の責任者は、「このほどの資金逼迫は、8号文(「中国銀行業監督管理委員会の商業銀行金融業務投資運用の規範化に関連する問題に関する通知」)に続く干渉によるもので、激増している銀行間取引市場を対象とした可能性がある。銀行間取引事業は地方政府プラットフォームと不動産業とつながっており、金融リスクを拡大させた。政府は米国の金融引き締め前に銀行間事業の引き締めを選択し、多くの銀行が支払いの危機に見舞われることを防ぐべきだ」と指摘した。