金融市場改革の予行演習?
銀行間市場の流動性の緊張について、中央銀行が意図的に金利引き下げを迫ったとする見方がある。中国国務院発展研究センター金融研究所の張承恵所長は6月22日、「銀行間取引市場の資金チェーンは現在逼迫しているが、これは中国金融政策の引き締めを意味するものではない。これは中央銀行の金融政策により生じたものではなく、商業銀行が過去数年に渡り事業規模を無闇に拡大し、ピークに達して爆発したものだ」と分析した。
興業証券マクロ固定収益アナリストの高群山氏は毎日経済新聞の記者に対して、「銀行の流動性の総量は確かに減少しており、余剰率は昨年末の3.3%から現在の約1.5%に低下している。この主因は資金短期融通の意欲の変化だ。銀行はこれまで外に資金を融通する意欲があったが、この意欲が現在は低下している」と語った。
某アナリストは、「極端な高金利は中央銀行にとって望ましくない。しかし中央銀行がこれに焦って市場救済を行うと、銀行の中央銀行に対する依存性が高まり、今後さらに過激な行為に出て、自行の流動性の管理を重視しなくなり、リスク管理がしにくくなる。これは中央銀行にとって望ましくないことだ」と指摘した。