エコノミストらからみると、政府は本気で構造調整に乗り出す方針だ。中国の金融業は新たな環境に適応せざるを得ない。より低い経済成長を政府が受け入れられるといわれる状況の中、貸付の多くが実業に向かうと見込まれている。
中国人民銀行(中央銀行)は23日夜、「引き続き穏健な金融政策を実施し、金融資源配置の合理化に力を入れ、既存貸付と新規貸付の効率を最大限に発揮し、経済構造の調整と転換を下支えることで、実体済の発展に貢献する」と発表した。
「今後の発展はスピードを犠牲にしてでも経済構造の調整を図り、経済の長期発展を促すとの態度を政府はすでに表明している。今回の中央銀行の方針は先の国務院常務会議の意見と一致している。6月19日に開かれた同会議で「穏健な金融政策を堅持し、力を発揮することでマネーサプライの合理的維持を図る」と提起された。申銀万国証券のチーフアナリスト、李智勇氏は「経済参考報」の記者に、「これは政府の経済に対する許容度が変化し、今回は成長維持ではなく、構造調整に力を入れることをあらわしている」と話す。