しかし小泉氏の最も過激な方法による日本社会全体の経済モデルチェンジ促進は、5年半の時間内で、日本の野党・国民に総入れ替えの新鮮さを与えなかった。そればかりではない。小泉氏の改革は貧富の格差を拡大し、弱肉強食の格差社会を形成し、日本の伝統的な全国民中産階級という社会構造を変化させた。その副作用については現在も、国内から批判が噴出している。
橋本氏と小泉氏、そしてその後の第1次安倍内閣が講じたのは、いずれも財政赤字削減・金融政策重視の「レーガノミクス」だった。日本の歴代首相はその後、経済面で自らの政策を主張した。しかしながら、これらの短命首相は経済面で成果をあげられるはずもなく、日本経済回復の実行可能な政策を打ち出せなかった。
安倍首相が再任を果たし、政権与党が衆議院で3分の2以上の議席を占め、長命政権が誕生したかのように見える。しかし橋本氏や小泉氏の深いレベルの改革と比べ、安倍首相は経済構造改革を避けており、改革に向けた意志とその実行性は両氏に及ばない。橋本氏と小泉氏の改革が失敗したため、国民には安倍首相の経済改革を疑問視しながら見守る理由がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年6月25日