2013年上半期中国経済の10大キーワード

2013年上半期中国経済の10大キーワード。 2013年も折り返しとなり、中国経済網は上半期の経済動向を総括・整理し、経済データを分析し、更にはネット検索とメディアの報道で上位を占めていたワードをピックアップし、2013年上半期の中国経済10大キーワードをまとめた…

タグ: 中国経済

発信時間: 2013-07-10 17:16:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◆シャドーバンキング(影の銀行業務)

2013年上半期、監督・管理層は「シャドーバンキング(影の銀行業務)」がもたらすリスクをより一層重視するようになった。中国では、信託業務や金融商品、資産運用商品の販売などは監督・管理部門の管理下に置かれており、ある意味で「シャドーバンキング」とは言えない。中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の尚福林主席もまた、両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)期間中に、資産運用商品と信託業務は「シャドーバンキング」に含まれないと明言している。また、「シャドーバンキング」は実体経済の発展を効果的に下支えしており、金利の市場化の予行演習であるという肯定的な見方もある。何はともあれ、30兆元規模に達していると言われている「シャドーバンキング」はすでに、中国の金融発展の構造・形態・モデルに大きな変化をもたらしている。

◆流動性

「流動性」という金融の専門用語は6月下旬、一気に世の中の注目ワードとなった。6月20日、中国の銀行業で流動性が逼迫する状況が発生し、同日、銀行間市場の翌日物短期資金の金利とレポ金利はいずれも13%を超え、翌日物レポ金利は30%という過去最高水準を記録した。しかし、中国人民銀行(中央銀行)は意外なことに、助け舟を出すことはなく、続く数日間、債券市場は大幅に変動し、株式市場は暴落した。そして、「パニック」が過ぎ去ると、穏健な金融政策を堅持するという指導層の決意を人々は実感し、安易な資金の放出をしなくなった。この度の流動性逼迫はいわば「流動性圧力」にどれほど耐えられるかを試すものだった。中国人民銀行の周小川総裁と銀監会の尚福林主席も、中国の全体的な流動性は十分であり、逼迫していないとの見方を示している。この出来事によって、国務院の「既存貸付の効率を最大限に発揮する」という方針はより深く人々に認識されるようになった。

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