2010年は、韓国の輸出価格指数が急上昇し、中国を大幅に上回った一年だった。中国の造船業は価格優勢を占め、韓国に長年占められていた玉座を奪うことができた。2011年の中国と韓国の輸出価格指数はほぼ一致したため、中国は2010年に続き首位の座を維持することができた。しかし2012年になると、韓国の輸出価格の上昇幅が中国を下回り、中国は造船業世界一の座を明け渡した。中国の造船業は現在、全体的に低迷に陥っている。
輸出価格の変化を招いたのは何だろうか。資料によると、人民元の対ドルレートの前年同期比の上昇率は、中国の輸出価格の上昇率を左右している。世界貿易・水上運輸の不景気が現実化しているが、その造船業全体に与える影響は同じはずだ。それにも関わらず世界一の玉座を失ったのは、中国自身に問題があることを示している。