7.5%という数値は、近年の中国経済にとっては低い成長率であり、2007年第2四半期の11.9%の成長率と比べれば、大きな開きがある。しかしながら、近年の中国経済の規模がすでに巨大化しており、5年前や10年前と比べ、現在のGDP1%の金額は大きく異なっている。中国経済の現在の潜在的な成長率の低下は客観的な法則であり、成長率の低下は中国政府の「意図的」な政策的選択である。指導部は、GDPのみを重視する心理的足かせを外し、構造調整、改革促進に注力することが、中国経済をモデルチェンジ・アップグレードの道にのせる方法であることを理解している。
中国国家発展改革委員会学術委員会秘書長の張燕生氏は、メディアの取材に応じた際に、「7.5%という経済成長率は、どの国、どの歴史的時期においても、優れた経済データだ。中国がこれまでの高度発展の道を歩み続ければ、それは極限の成長であり、大きな代価を支払うことになる。そのため道を長く歩みたいならば、今からペースを落とす必要がある」と指摘した。