21日の選挙勝利後、安倍首相の政策の真の反対者は、自民党内に存在することが明らかになった。かつての民主党のように、政権与党の自民党も多くの派閥に分裂している。アベノミクスは現時点で、ほぼ無制限の紙幣印刷により、日銀に景気刺激計画を分担させるという成果しか手にしておらず、誰にも痛みをもたらしていない。しかし安倍首相が痛みを伴う改革、もしくはそのナショナリズムの意識形態の実現に着手するならば、党内の反対の声はさらに高まるだろう。
ドイツ語国際放送「ドイチェ・ヴェレ」のウェブサイトは7月20日、「安倍首相率いる連立政権は、21日の参議院選挙の勝算を握っている。しかし安倍首相がナショナリズムの路線を歩み続けるか、いかに日本経済の回復を促すかについては、現時点でも疑問のままだ」と報じた。