あるメディアの報道によると、中欧双方は中国から欧州への太陽光パネルユニットの価格を1ワットあたり0.55ユーロ(1ユーロは約129円)から0.57ユーロに引き上げ、中国の対欧太陽光パネル輸出への割り当ての上限を7ギガワットにすることで合意した。
商務部(商務省)がまとめた統計によると、2011年末現在、中国からEUへの太陽光パネル輸出額は210億ユーロに上り、中国の太陽光パネル輸出額全体に占める対EU輸出額の割合は70-80%に達した。太陽光パネルの対EU輸出は中国の40万人近い太陽光産業従事者の雇用に直接関わる問題だ。このため欧州の太陽光パネル市場を確保することが、中国の太陽光産業にとっては極めて重要なこととなっていた。
商務部(商務省)の沈丹陽報道官によると、EUは中国産太陽光パネルの最大の輸出市場であり、対話と話し合いを通じて貿易摩擦を解決することは、開放的で協力的、安定的で持続的に発展する中欧の貿易関係を維持する上でプラスになり、交渉の結果は積極的で非常に建設的なものになったという。