今年7月には電力使用量の伸びが急速に回復し、6月に比べて大幅に改善した。回復の原因は夏の電力使用のピークを迎えたことと関係があるが、より重要な点は、工業や実体経済に好転の兆しがあるということだ。最近は電力使用量の約60%を占める重工業の伸びが急速で、対外貿易の好転ぶりから軽工業も順調な伸びを示していることがわかる。だが注意しなくてはならないのは、単月の数字は偶然性が高いことが多く、実体経済が本当に好転したかどうかの結論を出すには、さらに数カ月様子をみなくてはならないということだ。人民日報が伝えた。
今年に入ってから、中国の電力消費構造にプラスの変化が生じており、変化の兆しは第三次産業の電力使用量が第一次産業と第二次産業を上回ることに現れている。7月の第三次産業の電力使用量は前年同月比9.9増加し、増加率は10%に近づいて、第三次産業市場の消費ニーズが引き続き活発であることをうかがわせた。これは正常な動きだ。中国経済のモデル転換では、第三次産業の割合が大きくなることが確実で、電力使用量の割合も大きくなることが確実だからだ。このため、使用量の伸びは今後しばらく第二次産業を上回るとみられる。