中国経済が安定に向かう期待が高まるにつれ、海外市場において、中国の動向に敏感な資産が次々と高騰している。ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は8月に入ってから約6%上昇し、価格はここ2カ月以来の高値となった。中国の7月の経済データが発表された当日、LMEのアルミニウム・亜鉛・鉛・ニッケルの相場も平均して2%前後上昇し、6月初頭以来の高値に迫る勢いである。
米株式市場では、中国関連株が堅調に推移しており、中国関連株価指数は6カ月ぶりの高水準まで上昇した。アナリストは「これは一方では米資本市場が全体的に上昇に転じていることと関係しているが、他方では海外資本が中国経済の見通しを好感していることを示しすものである」と指摘する。
外資系機関が中国経済を好感すると同時に、海外資本が流入する動きも出始めている。人民元スポットレートは先般、再び為替制度改革実施以来の高水準を記録し、人民元高観測も再燃している。8月以来、招商証券の外貨需給の強弱を示す指標は大幅に上昇し、外貨買い入れポジションが改善に向かっていることがより明確になったことで、5月以降の新規外貨買い入れ額の減少傾向が一時的に転換する可能性があることを意味する。