◆経済回復の持続性はまだ不確か
中国中央国債登記結算有限責任公司が発表した7月の統計データによると、適格海外機関投資家(QFII)が同月開設したA株取引口座の数は24口座で、海外資金が中国の資本市場で利益を稼ごうとする原動力が強くなっていることが分かる。QFIIが業績成長の安定、資本市場の評価が低いこと、テクニカル指標が「売られ過ぎ」の買いサインを示していること、優良株が業種の牽引役となっているのを好感していることを示している。
中銀国際は「現在、在庫補充の動きは依然続いており、景気も更なる上昇の兆しを見せているが、流動性圧力はますます高まっている。長期国債の利回りが上昇し続けるなか、中国人民銀行(中央銀行)は短期金利の安定の維持に重きを置いている。在庫補充による景気好転と流動性逼迫の矛盾がますます厳しいものになり、今後の市場の変動もより大きいものになる」との見方を示している。
「中国証券報」より 2013年8月16日