その一方で、インフラの上昇は円と日本国債の値下がりも意味する。損失を避けたり軽減したりするため、個人の金融資産が円以外の資産に分散する傾向がみられ、力のある大手金融機関も資産構成の調整を始め、日本国債を減らしている。日本国債の寄って立つ基盤にひびが入ったのだ。日本国債の主な保有者は各種の金融機関で、国債が大幅に値下がりすれば、日本の金融機関が深刻な損失を被ることになる。各機関は生き残るため、貸出や海外資産の凍結に走るとみられる。こういう芝居はアジア金融危機の時にも演じられた。ここから、日本の巨額債務はアジア経済にとっても大きなリスクだということがわかる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年8月21日