▽巨額の利益が密輸を誘発
調査によると、一部の日本料理レストランで出している牛肉は確かに日本産だが、密輸ルートで輸入されたものだ。上海出入境検験検疫局によると、01年に日本産牛肉の輸入が禁止されると、上海の出入国管理部門で摘発される密輸日本産牛肉の件数・数量が増加し始めた。07年にピークを迎え、ここ数年は検査の強化により、摘発件数・数量は目立って低下している。
上海や北京などの出入国管理部門で実地に調査してみた。午後9時に上海浦東国際空港に到着した日本の成田空港からの便では、検査担当者が入国する荷物のサンプル検査数を増やしたとみると、乗客2人が6つの荷物を置き去りにして姿を消した。X線で検査したところ、牛肉20ブロックが入っており、重量は80キロを超過。これまでの調査を踏まえると、この密輸牛肉がレストランで提供された場合、価格は30万元ほどになる。