G20協力強化は新興国の潜在的ニーズに合致している。(1)G20は世界金融危機への対応、金融市場の安定維持、世界経済の安定推進、持続可能でバランスの取れた発展などの方面でコー・ガバナンス(共治)の効果を収めている(2)G20は新興国にグローバル経済ガバナンス参加のパイプを提供している。従来の先進国主導とは異なり、発展段階、発展速度の違う国で構成されているG20は経済ガバナンスの全面性と発展性が確保される。(3)G20協力枠組みが採用している全会一致の意思決定制度は組織的な多国間の駆け引きと対話が各国の利益のバランスをとる協調手段となり、組織的な意思疎通と協議がそれぞれの考え方を融合し、世界経済の多様な発展を導くのに役立つ。(4)メキシコで開かれたロスカボスサミットで中国、インドネシア、インドなどがインフラ投資の協力などを推し進めたようにG20を通じて世界に発展問題への見直しを積極的に呼びかける――。G20を通じて先進国と共にグローバル経済ガバナンスの方向に進むことは新興国及び発展途上国の核心利益にも合致する。
中国の経験が、安定した外的経済環境、整然とした経済活動秩序、競争力のある国民生産能力は開放型の経済発展の重要な原動力になることを証明している。G20は中国の経済ガバナンスの理念を広める最高の舞台であるだけでなく、中国経済の持続的発展に外部の制度面の保障を提供する。